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    2011-02-18 (Fri)
    今日はお天気は良かったけど、風の強い1日でした。
    ほぼ1日中、狂ったかのように吹き荒れていました。

    しかしその風には、以前の刺すような冷たさはなく、
    暖かい風でした。
    朝日もいつの間にか輝きを増し、
    力強さが感じられるようになってきています。

    もうすぐそこまで春がきている……
    今年それを初めて実感した1日でした。

    あと1カ月と少しすると、南の方から順に
    桜の便りが聞こえてくるようになるのですね。

    桜の便りを聞くと、何故か自然と心が浮き立つけど
    でも一方で淋しさもつのるようになります。

    王子の舞台が終わりを告げる時が近づいている、
    と言う事だからです。


    舞台のせいでしょうか、なぜか王子と桜は
    私の中で重なります。
    その見事なまでの美しさと儚さと潔さが
    そう思わせるのでしょうか。


    桜。


    まずは、ちらほらとその花をほころばせ、「春が来たよ。」と
    そっと告げてくれます。

    その姿に誘われるようにして外に出てみると
    今度は全身に淡い淡いピンクの色をまとって
    私を迎え、この目を楽しませてくれます。

    暖かくなった風をその身に受けて、今を盛りと咲き誇り
    雄々しく、強く、だけど優しく、暖かく私を見下ろしています。

    そしてやがて時が来ると
    「もう大丈夫だからね。外はこんなにも暖かいからね。」
    そう言うかのように、その花びらを枝から落として行きます。

    その潔さ、迷いのなさには、
    逆に自分の方が思わず手を差し伸べたくなるほどです。
    あれほど見事に、絢爛に咲き誇っていたのに
    一点の迷いもなく、惜しげもなく、自ら散りゆくのですから。

    また 桜の花は、枝にある時も美しいけれど、
    その散りゆくさまも、身震いがするほど美しいのは
    なぜだろうと毎年思います。

    その桜の枝の下に立つと、まるで自分が
    あの舞台の上のコ・ウ・イ・チのような気がしてきます。
    散りゆく花びらが、自分を浄化してくれるような
    そんな錯覚さえ抱かせてくれます。

    そして足元を見ると、そこにはいつの間にか
    絨毯が敷きつめられています。
    散って尚まだ美しい桜に、
    逆に切なさがつのって涙が出そうになります。

    そうしていると、いつしか春の嵐がやって来て
    その絨毯を空高く舞上げて行ってしまいます。

    しかし。

    「あ……。」と思って、思わず宙に手を伸ばすと、
    そこには鮮やかな緑が、青い空に映えているのです。
    いつの間にか緑のヴェールを纏った桜がそこにいるのです。
    まるで何事もなかったかのように……。

    さわさわという若葉たちの立てる音が
    「さあ、もう行きなさい。」
    まるでそう言っているかのようにも聞こえる気がして
    我に帰る私がいます。

    それは毎年、のことです。

    Don‘t Look Back

    背中を押されたその先には、今年は何が待っているのでしょうか。
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